妊娠中はむくみやすい

 妊娠のむくみでお悩みの妊婦さんは多いと思います。妊娠初期はともかく、妊娠後期(28週目以降)にもなると、誰でも少しはむくみがみられ、多くの妊婦さんが体験するようです。妊娠中のむくみは、妊婦さん全体の30%という大変高い率で起こり、近年は、妊婦のむくみは妊娠中の生理的反応だと考えられるようになりました。

 

 妊娠時のむくみは、特に足に多く見られるようですが、女性は妊娠すると水分が身体に溜まりやすくなるのです。では、なぜ妊娠するとむくみやすくなるのか?妊娠初期、後期において、また出産後のむくみについて、その原因と、妊娠中のむくみの解消法などについてお話します。

妊娠とむくみ記事一覧

 女性は妊娠すると、むくみを経験する方が多く、特に妊娠後期は約3割の妊婦さんが、むくみで悩んでいます。これは仕方のないことでもあるのですが、女性が妊娠すると、身体にはいろいろな変化や問題が起こってきます。女性ホルモンの影響 妊娠中の身体の変化の一例としては、つわり、便秘、腰痛、頻尿、痔、立ちくらみ、そしてむくみ等です。女性は妊娠すると、女性ホルモンの影響で、ナトリウムや水分を身体に溜めやすくなりま...

 妊娠後期は特にむくみが出やすくなりますが、これは妊婦のお腹のなかの赤ちゃんが順調に育ち更に栄養を送るための生理的反応といえるかもしれません。妊娠後期のむくみの原因は、母体の血管の通りをよくして、赤ちゃんにたくさんの血液を運べるように、血液中の水分が多くなるからです。これが細胞にも水分を行き渡らせるために、妊娠後期は特にむくみが出やすくなります。 また妊娠するとホルモンも変化するので普段よりもむく...

 妊娠中毒症とは、以前は「尿タンパク(蛋白尿)」あるいは「むくみ」だけでも妊娠中毒症と診断されたのですが、2005年4月からは、(社)日本産婦人科学会により名称も「妊娠高血圧症候群」に改められ、むくみは項目から外されています。 現在の新しい定義では、「妊娠に高血圧・蛋白尿・浮腫(むくみ)の1つもしくは2つ以上の症状がみられ、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないもの」となってい...

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