妊娠中のむくみについて

 女性は妊娠すると、むくみを経験する方が多く、特に妊娠後期は約3割の妊婦さんが、むくみで悩んでいます。これは仕方のないことでもあるのですが、女性が妊娠すると、身体にはいろいろな変化や問題が起こってきます。

 

 

女性ホルモンの影響

 妊娠中の身体の変化の一例としては、つわり、便秘、腰痛、頻尿、痔、立ちくらみ、そしてむくみ等です。女性は妊娠すると、女性ホルモンの影響で、ナトリウムや水分を身体に溜めやすくなります。またお腹の中の赤ちゃんの成長にともなって足の静脈を圧迫し体重も増えます。すると、足の血液が心臓に戻りにくくなるため、これがむくみを起こす原因となります。夕方から就寝前にかけて、むくみの症状がひどくなるのが一般的ですが、朝になると、殆ど妊娠のむくみは解消されます。

 

 他にも妊娠中のむくみは、たんぱく質やビタミンB1の欠乏、血行障害、貧血、心臓病、妊娠中毒症などが原因として考えられます。いずれにしても、早朝からむくみの症状がひどい場合や、尿の量が極端に減少した場合には注意が必要です。また、妊娠中は体重が増えるのは当然なのですが、その増え方が1週間に450グラム以上も増加してしまうような場合は、特に注意が必要です。そのようなケースの場合、早急に医師の診断を受けてください。

トップへ戻る