妊娠後期のむくみの原因

 妊娠後期は特にむくみが出やすくなりますが、これは妊婦のお腹のなかの赤ちゃんが順調に育ち更に栄養を送るための生理的反応といえるかもしれません。妊娠後期のむくみの原因は、母体の血管の通りをよくして、赤ちゃんにたくさんの血液を運べるように、血液中の水分が多くなるからです。これが細胞にも水分を行き渡らせるために、妊娠後期は特にむくみが出やすくなります。

 

 

 また妊娠するとホルモンも変化するので普段よりもむくみやすい体になっています。また妊娠後期は特に足のむくみを訴える妊婦さんが多いのですが、それは妊娠後期には、お腹がどんどん大きくなることで、血管が圧迫されて、ますます下半身にむくみが出やすくなります。これが妊娠後期は足がむくみやすくなる原因です。

妊娠中のむくみを解消するには?

 妊娠中のむくみは、他の症状を伴わないで、ただむくみがあるだけなら、さほど心配する必要はありません。足を高くあげて寝る、塩分を控える、長時間立ちっぱなしを避けるなど注意すれば、むくみを解消することができます。妊娠が原因のむくみは、産後に体が妊娠の前の状態に戻れば自然と解消されていくでしょう。

 

 しかし、注意することは、たんぱく尿や高血圧を伴ったむくみの場合は、妊娠中毒症が心配されますので主治医に相談してください。そんな場合は、立ちっぱなしや、長距離を歩くなど、過労となることは避けましょう。

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